「Ⅲ類(理工系)」で学ぶ領域に共通していることは、これまでにない新しい機能をもつ物質やデバイスの創造とそのメカニズムの起源を探究するとともに、人間と環境に調和するものづくりに貢献する学問分野であることです。従って、情報や融合分野の要素技術や、それらの発展を促進するさまざまな基盤技術を支えていると言っても過言ではありません。例えば情報科学に関しては、その発展に欠かせない新デバイスの設計や新材料の開発、より大容量のデータを高速かつ高精度で通信することを可能にする光の新技術開発などを担っています。もちろん、電子回路などのエレクトロニクスのほか、設計・生産、材料強度、熱流体現象に関する確かな知識と技術、そしてそれらの背景にある物理学の幅広い理解も求められます。
また、人間を含む動植物の生体機能を解明し、高度な機能を備えた化学物質を創製したり、その機能を産業に応用し発展したりすることも含む領域です。これらは人類の未来の開拓に不可欠です。そのため3年次以降、専門分野を学ぶ教育プログラムは、理工学全般の基盤となる「機械システム」「電子工学」「物理工学」を土台にして、近年目覚ましく進歩している「光工学」「化学生命工学」も対象としますから、広範かつ多様であることが特徴です。
<活躍が期待される分野>
高性能燃料電池の開発に関わる研究
岩澤 康裕研究室(電子工学プログラム)
ロボット工学の技術を医療福祉分野で活用
2014年、日本の自動車メーカーが電気化学反応により水素から電力を取り出す燃料電池車を発売し、話題となりました。環境対策の切り札とされる次世代車の普及に欠かせない燃料電池の品質は、ひとえに触媒の性能にかかっています。現在、主に使われている白金はコストが高いうえ、触媒としての性能や耐久性において課題を残しています。当研究室は、自動車用の固体高分子形燃料電池に使われることを想定した高性能・低コストの触媒のため、素材開発からの基礎研究に取り組んでいます。そのため兵庫県にある文部科学省の大型放射光施設SPring-8に、触媒のふるまいをリアルタイムで観察できるビームラインを建設しました。世界最高性能を誇るビームラインは世界でも数少ない、触媒のふるまいを時間的・空間的に分解して見ることができる実験設備。ここを拠点に名大、分子研、北大との共同研究を進め、ナノレベルで分子構造を制御し、高性能な触媒を実現する新素材の基礎研究を進めています。
詳しい情報がご覧いただけます。
以下のリンクからご覧ください。
本学の卒業生の6割弱が、勉学と研究をさらに深めようと大学院へ進学しています。このうち、本学の大学院への進学者は9割強です。また、博士前期課程を修了した後、修士の学位を得て就職する学生も多く見られますが、更に専門的な学識を養うため修了者の1割程度の学生が博士後期課程に進学しています
進路・就職状況大学で学んだ専門と密接に関連する分野を中心に様々な業種で活躍し、社会で高い評価を受けています。主な就職先は、エレクトロニクス・通信機器・コンピュータなどの製造業、情報処理関連の研究職・技術職など、理工系大学の特色を生かした広範囲の分野にわたっています。
主な就職先