「Ⅰ類(情報系)」では、情報に関わる学問の基礎を広く学びます。情報を対象とする学問は多様であり、その領域は広範です。例えば情報それ自体を取り扱う学問には、情報の本質や実態を追究する分野、表現や加工、活用の技術や手法を開発する分野、また、情報の流通、収集、蓄積に関わる通信ネットワークの分野などがあり、それぞれが独立した学問として発展しています。一方で情報に関わるすべての学問は相互に影響し合い、情報化社会を支えています。
そのため次世代の情報化社会を先導する担い手には、専門分野のいずれかに軸足を置きつつ、ハード・ソフトの両面を理解し、複数の専門分野にまたがる広い視野をもつことが求められます。そこで「Ⅰ類(情報系)」では2年次において情報に関わる分野全般に共通するコンピュータ、アルゴリズム、プログラムなどを学ぶとともに専門分野の基礎を身につけ、3年次からは「メディア情報学」「経営・社会情報学」「情報数理工学」「コンピュータサイエンス」「デザイン思考・データサイエンス」という教育プログラムのいずれかで、専門性を高めます。
<活躍が期待される分野>
宇宙や海洋など人間が対応できない環境での高度な作業。介護などでのスマートライフの実現
人間の知恵を超えて
自律的に働くシステムの開発技術
研究室が目指しているのは、複雑な達成要件を求められる作業に対し、自律的に働くコンピュータシステムの開発です。研究室では、複雑な回路設計の途中での仕様変更に対し、新たな部品を加えつつ最適な配線を自動で見出すCADシステムなどが稼動しています。これを可能にしているのは、あらかじめプログラムされた作業にとどまらず、自律的に学習するコンピュータによるシステム。応用範囲は広範で、睡眠中のデータからその人に最適な健康生活を送るためのサポートシステムを構築することも、宇宙空間で複数のロボットによる建設工事を行う場合、故障したロボットが出ても、残りがその仕事を自律的に分担し工事を完成させることもできます。強い宇宙線を浴びることで生じるバグ(ビット反転)を自律的に修復するだけでなく、最適解を求め続けてプログラムが進化するという、当研究所で開発した基板を搭載した民間宇宙機UNITEC-1が、2010年、世界で初めて地球の重力圏外を離脱して宇宙空間を飛んでいます。
本学の卒業生の6割弱が、勉学と研究をさらに深めようと大学院へ進学しています。このうち、本学の大学院への進学者は9割強です。また、博士前期課程を修了した後、修士の学位を得て就職する学生も多く見られますが、更に専門的な学識を養うため修了者の1割程度の学生が博士後期課程に進学しています。
進路・就職状況大学で学んだ専門と密接に関連する分野を中心に様々な業種で活躍し、社会で高い評価を受けています。主な就職先は、エレクトロニクス・通信機器・コンピュータなどの製造業、情報処理関連の研究職・技術職など、理工系大学の特色を生かした広範囲の分野にわたっています。
主な就職先