2018年の創立100周年記念事業のひとつとして、2017年6月から全6回の公開講座を実施いたしました。
人工知能は、最近、人間を超えてきているという話がいろいろなところで聞かれるようになりました。例えば、アメリカの大手コンピュータメーカーのIBMがつくったWatsonは、2010年にクイズ番組で人間のチャンピオンに勝ちました。クイズに勝つには、問題の意図をとらえ、それから正解を引き出す必要があります。さらに、いち早く回答権を得るために、問題文を予測する能力も要求されます。そのような能力を初めて実現したということで、非常に脚光を浴びました。
2017年6月17日開催
高校生のみなさんが、物理で習う「斜方投射」では、ボールを遠くに投げたときに放物線を描いて飛んでいきます。しかし、実際にボールを投げた場合は異なります。なぜでしょうか? ボールが飛ぶときには「空気力」、つまり空気抵抗があるので、放物線よりも飛距離が短くなります。
空気抵抗を考慮した物体の運動は、電気通信大学では1年生の物理学概論で学びます。
2017年7月29日開催
1966年にイギリスで「ジョストレポート」という報告書が発表されました。これは、摩擦によってどのくらいの経済的な損失が発生しているかを見積もったレポートです。その結果、当時で約5.5億ポンド(5,000億円)の損失が発生していると見積もられたのです。具体的にはどのような損失が起こっているのでしょうか。
2017年8月5日開催
DNA(デオキシリボ核酸)は、チミン(T)、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)という4つの塩基で作られ、二重らせん構造をとっています。ここに、生命の遺伝情報を保管しています。
この塩基の配列をRNA(リボ核酸)に「転写」して、配列を「翻訳」することで、私たちに必要なタンパク質を作り出しています。この考え方を「セントラルドグマ」と呼んでいます。
2017年8月5日開催
今から50年前、13歳のときにラジコン飛行機に出会い、夢中になりました。地方の大会などにも参加して、初心者の部で優勝したこともあります。その写真が当時の「ラジコン技術」という雑誌に載っています。
お金のない中学生が作るラジコンなので、エンジンの出力と方向舵をコントロールするだけの2チャンネルのラジコンでした。しかし、無線操縦という当時の最先端技術に出会ったことが、今の自分につながっています。
子供の頃に先端的なテクノロジーに出会った経験は、その人に大きな影響を与えます。保護者や先生方はぜひ、子供の興味を大きく延ばすことを心がけていただきたいと思います。
2017年8月5日開催
自動運転車の話題は、近年ニュースやCMなど生活の様々な場面で見聞きすることも多くなりました。実際に、市販されている車の中には危険を察知し、システムがブレーキを掛けたり、渋滞時に運転手が操作したりすることなく走行するシーンといったことも見かけることもあるでしょう。まさに夢の車の登場という皆さまの期待も高くなってきています。その一方で、自動運転システムが絡む交通事故も増えつつあります。現時点では、自動車メーカーをはじめ、様々な企業が取り組んでいる自動運転技術については、まだまだ解決すべき問題があります。
2017年9月9日開催
言葉は多様な要素で成り立っている複雑なものです。その要素は、音声、語彙、文法、文脈・意味と大まかに4つに分けることができます。人間もコンピュータもこれらの要素を統合して言葉を理解しています。現在、コンピュータが一番苦手としているのが、文脈・意味の理解の部分です。私たちは、人工知能を少しでも知能に近づけるために研究を続けています。
2017年11月18日開催